モロッコでの生活、ほんで商売?


by keibunkin

R82車のアクシデント奮闘記(3)

価格表は直ぐにできるって、さっき電話で確認したのよ。ほんの20分まえの事だわ。私はその為にここまで飛んで来たのよ。モロッコでは何処でも誰でも「明日、明日」って、明日に着てもまた「明日」って言われるの。
モロッコでは誰も仕事なんてしていないわ。

とえっらい剣幕で猛獣がフランス語で話をした。私のフランス語は文法は無茶苦茶、単語も限られている。でも、言いたい事と怒っている勘定はイケメンに伝わった。

冷静なイケメン、無理な物は無理だよ。それがここのルールなんだ。時間がかかるんだよ。

ふざけんナああああああああああ。また面白いフランス語をベラベラ喋っているなあ、と物怖じしないイケメン2人。

すると、天から助けがやってきた。

「マダム、どうされました?何があったんだ、イケメン君?マダムはどうしてこんなに怒っていらっしゃるんだ。」

「トランバーティの価格表がほしいそうなんだが、こうでああで、今すぐに欲しいといってるんです。しかしこうでああで、今すぐにはでないんですよ。」

チャ系のスーツにチャ系のシャツ、ネクタイをパリッと来た埃が付いていない髪にクシが通っている40歳ぐらいの男性が隣に家来らしき人を連れて私の横に立っていた。

「何を、言ってるんだ。直ぐにだしてあげなさい。そんなルールなんてマシモシキ(no problem)」と私の顔を見て小さくウインクをした。

私は女に産まれて来てよかったと思った。それかやっぱりプチ整形のおかげなのかと?
家来は私に「このかたはそうおっしゃっているので、マダム、もうご心配はありません。」と背筋をピンとして言った。

なんでもいいから「ありがとう。本当に助かったわ。ブラボーブラボー。モロッコは素敵な所ね。」と大げさに私は感謝した。とにかく価格表がほしいのよ。

2分で価格表をくれた。
厚かましくも、コピーを2部くださいと言った。
さらに厚かましくも、これをトランバーティにファックスするように言った。

達成感がみなぎって来た私とき、猛獣はもうそこにはいなかったわ。
任務を終えた私。明日この価格表でトランバーティが書類を作ってくれるのを待つだけ。

でも油断は禁物。ストレスと次への至難が待ち構えられているのを知って、私の緊張はなかなか沈まなかった。

タクシーに飛び乗る気にもならず、1人ブツブツいいながら、暫く歩く事にした。身体中まだエネルギーが漲っている。とにかく歩きながら発散することにした。

かれこれ1時間も歩いている。日が暮れて来た。喉も乾いた。薬局の隣に酒屋さんを発見。ワイン1本を購入、そして冷たいビールを開けてと頼んだが、それは出来ない注文なんで栓だけあげて、黒いビニール袋に入れ、買った塩味が利いたクラッカー3個入りと、歩きながら飲んで食べた。

少しは興奮が休まった模様。

もう暫く歩くと見覚えのある道を発見。確かここを曲がるとバーが?
ビンゴ。

ドアの前には用心棒らしき2人が座ってだべっている。
重いドアを開けると、赤い壁、黒いテープル、白いタバコの煙が充満していてて、まだそんなに客はいなかった。

2階に上がるとバーテンダーが私を覚えてくれていて、滿顔の笑みで出向けてくれた。そこでビール2本。摘みがついて32DH。やっと気分が良くなった所で、明日の戦闘に備えて帰るとします。
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by keibunkin | 2010-02-20 18:38 | モロッコ