モロッコでの生活、ほんで商売?


by keibunkin

R82車のアクシデント奮闘記(5)

朝早くワルザザートを出てマラケッシュに8時に到着したモロッコ君。

待ち合わせの時間に30分送れて来た事で既に喧嘩をしている私。

書類を渡してモロッコ君はカサブランカに行くという。
「その前に電話して、本当に小切手がくれるか確かめたら?」

案の定、小切手はくれないという。
モロッコ君はサロワに会いに行くという。

「電話してサロワが着ているかどうか確かめたら?」
案の定、彼女はいなかった。

モロッコ君は取りあえず言って、サロワのボスに掛け合うと言った。
サロワのボスなんて、見た事がないわ。

2人で車に乗った。車の中には誰かが座っていた。モロッコ人の男性である。
モロッコ君に誰?ってきくと友人だと言った。まるで埃か空気のような存在である。

保険会社に着くと駐車場にボスの車を見つけたとモロッコ君は言った。
私は下で待っていると言った。埃のような男と2人下の埃のようなカフェでコーラを飲んで待っていた。
私はその間インテリア雑誌を呼んだり、近所の売店で金槌やら巻き尺やら内装用の道具を買っていたけど、
埃のような男は座ったままなにもせずにタバコを吸っていた。

約半時間後、モロッコ君が降りて来た。
「で?」
「ボスと話をした。」
「で?」
「2週間後に小切手をくれるって。」

発狂!
というよりも、涙です。

モロッコ君は「どうして、君はいつもハッピーではないんだ?話題を変えようよ。」
と言って、2cm角の肉の串刺しをオーダーしていた。
「君も食べようよ。今日は心臓が美味しいんだって。君が食べたくないんだったら僕も食べないよ。」

と涙を出しながら発狂している私を埃のような男はきょとんと見ていた。

その時、
キーーーーーガッシャンという大きな音。周りの人は両手を顔の横に上げてワチャーというジェスチャー。
どうせまた車が急ブレーキを掛けて道路脇の何かに打っ付けたんだなあと私は背面に振り返った。

大きなトラックが泊まっていて、その下に男が横たわっていた。

NO! と叫ぶ私。

早く警察に電話してとモロッコ君に電話を渡した。
既に人の固まりが出来ていて渋滞になっている。
警察の番号は19番なんだって。
でもかれこれ10分以上も掛けているのに誰も電話にでない。

モロッコ君に私達は車があるから私達の車で病院に運んであげましょうよ。
モロッコ君:「警察が来るまで誰も触ってはいけないんだよ。」
でも彼は死にかけてるのよ!
モロッコ君はそんなことよりもお腹が空いているので頼んだ心臓の串刺しをパンに挟みながらムシャクシャ喰っている。

モロッコでは人間が犬のように死んで行く。
昨日道で引かれたばっかりの犬を見たばっかりの私は今日ひかれた男が昨日の犬とダブって見えて仕方ない。

その日、道で殴り合いの喧嘩を2回見た。

もう慣れっこになった私は他のモロッコ人と同じ只の傍観者の一人だ。

私もいつか犬のように死んでいくのだろうか?
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by keibunkin | 2010-02-28 17:33 | モロッコ