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モロッコでの生活、ほんで商売?


by keibunkin

恋におちてモロッコーモッロコの男編

兄弟が9人、姉妹が4人、僕は真ん中で一番大きい兄さんが52歳、小さい弟が15歳だよ。父さんは商売人でねえ、いろいろ事業をやってるよ。息子はみんな父さんの事業を手伝ってる。娘は嫁にいくから別だけどね。

小さい頃学校に行かされた。でも僕はあんまり勉強が好きではなかったんだ。学校ではコーランばっかし読まされた。僕はコーランになんか全然興味がなかったんだ。だからある日学校の先生に「僕はコーランなんかに興味がない。もっと他の事を教えてくれよ。」って言った。先生はそれを聞いてびっくりした。怒って叱られた。放課後校長先生の部屋に連れられて行くと父さんがいた。先生が「今日学校でなんて言ったの?もう一度言ってごらん?」って言うもんだから、僕は「毎日コーランばっかりで飽き飽きした。僕はコーランに興味がないんだ。もっと色々な事を学びたいんだ。」て言ってやった。

家に帰ると父さんがズボンのベルトを外して僕を叩いた。母さんはそれを見て「やめて。」って泣いた。父さんは「そんなにめそめそするんだったら、お前も一緒に出て行け。」と言った。僕は母さんに連れられて母さんの母さん、婆さんの家に行った。学校も行かなくてよかったから楽しかったよ。でも2ヶ月経って僕は母さんに言ったんだ。母さん、家に帰りなよ。僕の為にずっとここに居なくていいよ。母さんは子供達のこを心配していたんだ。しばらくして、僕と母さんは家に帰った。

僕は学校にいかず、父さんの仕事を手伝った。色々やったよ。荷物を運んだり、書類を作ったり。車を運転したり。おかげでたくさんの人に知り合った。でも僕はやっぱり自由でいたかったんだ。僕の兄さんはみんな父さんの言うままだ。父さんの決めた人と結婚したんだ。父さんはある日僕に言った、「お前は父さんが決めた女と結婚するんだ。」僕は言った「父さん、ぼくは本当に父さんの事を悲しく思うよ。僕は兄さん達とは違う。父さんの言いなりなんかにはならないよ。」僕と父さんはやっぱり気が合わなくてね。ぼくは父さんの所から出る事に決めたよ。

女は14歳で知ったよ。ここでは男が成長すると女を買いに行くんだ。娼婦は一回2.5ユーロでやってくれる。モロッコの女性と付き合ったことはないよ。大変なんだ。結婚前提に付き合わないといけないんだ。僕の母さんは12歳の時に父さんと結婚した。僕の母さんは一度も父さんを愛した事がなかったんだ。子供の為に父さんと一緒にいるだけさ。

一度金に困ってセックスをした。税金を払わなくちゃいけなかったんだ。200ユーロもかかったんだ。ある女と知り合ったよ。女は70歳だった。女のアパートに行った。部屋の中に入って話をしたよ。僕はできると思ったんだ。女は服を脱いだ。女の裸を見て僕は思いとどまった。でも彼女は「お酒はたくさんあるわよ。ワインもウイスキーもなんだって。さあ、飲みなさい。」って僕に勧めた。結局やったよ。金ももらった。

アフリカの女優とも知り合った。彼女は有名だそうだが僕は知らない。彼女は結婚してるんだ。たぶん有名人とね。結婚生活がうまくいってないって。亭主も浮気をしてるんだって。彼女は僕を誘ってくれた。セックスもした。今度モロッコに来たらまたやろうって言った。

ある日道を歩いてると僕の横で車が停まった。父さんの車だった。僕を見て彼は言った「なんて格好をしてるんだ」。僕はその時長い髪をして、汚いシャツに破れたジーンズを着ていた。父さんが言った「お前には財産はやらん。わしの遺言書にはお前の名前はないからな」って紙を見せるんだ。僕は言ってやった「父さんの金なんて1セントもいらないさ」。

これまで父さんは僕を5回も刑務所にいれたんだ。僕が父さんの言う事を聞かないと怒って刑務所にいれるんだ。父さんは刑務所の所長と仲が良くてね。父さんの一言で所長は何でも父さんの言う事を聞くんだ。

僕は字があまり旨く書けない。学校に殆ど行かなかったから。父さんは学校は大事じゃないって。だから小さい頃から働かさせられたよ。でも父さんは金をくれなかった。彼はとてもケチなんだ。金はいっぱい持ってる。全部自分の商売に使ってる。母さんにも金をあげない。ハモン(銭湯)に行く金さえあげないんだ。

父さんが好き勝手な事してるのをずっと見てきたよ。女もいる。たくさんいる。母さんはそれを知っている。でも誰も何もいえなんだ。

僕は自分で車を買った。小さい車だけどね。父さんはびっくりしてたよ。父さん無しで僕は車なんて買えると思っていなかったからね。昔は父さんのベンツを運転していた。いまは小さなオンボロだけど、僕はずっとこっちの方が好きさ。僕の自分の車だからね。
マリファナもハーシーシもやったよ。でも辞めた。怪我したからね。事故にあったんだ。だからもうやらない。でもタバコは辞められないな。辞めたいとは思ってるけど。

父さんは今も頑固だよ。絶対曲げない。今年92歳だよ。僕は金ができたらい母さんと小さい弟を連れて一緒に暮らすんだ。母さんは僕と一緒に暮らしたいって言ってる。弟にはちゃんとした学校にいかせたいよ。

僕には彼女がいた。オランダ人のね。いっしょにモロッコで住んでいたんだ。ずっとホテルに一緒に暮らしていたんだ。 仕事も探してやった。給料が安いって、僕の給料もやったよ。僕は本気で彼女に惚れていた。彼女の為だったらなんでもしてあげた。1年一緒に住んでたけど、彼女は出て行った。オランダに帰ったよ。生活の違いだって言ってね。それから僕は女嫌いになった。

僕は歌が大好きさ。ここはみんな恋愛しないからラブソングなんてないよ。ラブソングはエジプトからくるんだ。アラブ語の演歌だよ。みんなエジプトの演歌が大好きなんだ。本当のラブソングだよ。

ある日村で選挙があったんだ。僕はみんなに勧められてリベラル派で立候補した。改革だ!女に人権を!王様特権廃止!なんてね。面白い事に僕の兄は保守派で立候補してるんだ。兄弟で対立だよ。結果はもちろん父さんの保守が勝ったけどね。

モロッコは外国人に取っては素晴らしい所だとモロッコ人に取っては住み難い所だよ。
by keibunkin | 2008-05-23 18:08 | モロッコ