モロッコでの生活、ほんで商売?


by keibunkin

いなくなったリンダ

リンダは朝オフィスに行く道の途中に寝転んでいる犬のこと。
最初はリンダっていう名前か知らなかったが、ある日タクシーから降りた男の子が私に「この犬は僕の犬でリンダっていうんだ。リンダに予防接種を打つ為にマラケッシュに行きたいんだ。だから100DH出してくれないか?」と言われた。犬は確かに愛想良く彼にしっぽを振っていたが、彼の身なりからお金は持っていそうにに見えたから100DH払うのは断った。

最初は私を見ると怖がっていた。どうやら人間が怖いんやと思う。ここでは犬は犬以下の扱いで、子供達には石を投げられ、ハエ100匹は常に一緒で、毎日ゴミをあさって生きている。でもリンダは毎回食べ残しの肉の骨を与える度に、だんだん私に慣れてきた。

リンダは20キロぐらいある犬で長い黒毛に少し茶色が混ざっていた。賢そうな犬で、遠くから私が口笛を吹くと、耳をぴくっとたてて、嬉しそうに私によってくる。

リンダに骨を上げようとだいたいは食べ残しの肉の骨を私は鞄に入れてるのだが、ここ最近リンダを見なかった。

何処にいったんやろうと思ってたころ、タクシーに乗って橋を走ってた時。川の横で犬の死体を見た。
大きな黒い犬で、死後硬直して脚が立っていた。

「犬が死んでる。」って言ったら、モロッコ君が「あれは君の犬だよ。もう一昨日からあそこにいる。」って言った。

なんぼなんでも、かわいそすぎる。なんでリンダが死ぬねん。車に引かれたんやわ。ひき逃げや。悲しいよりもごっつい腹が立ってきて、私はもうモロッコが嫌いになった。
犬を大事にしいひんモロッコ人が最低に思えた。

帰りの道、橋を渡って戻ってきた時、私はどうしてもリンダかどうか確かめたく、車を泊めてもらった。

近くに行ってみた。でも3mぐらい近くしか行く事が出来なかった。よく見ると、リンダより毛が短いし、身体がガッチリ太っている。リンダじゃないみたいや。そう思うと、ちょっとは気分がマシになった。いや大分マシになった。

明日の朝はいつもの所にまた寝てるんとちゃうかな。

次の日も、その次の日もリンダを見ていない。いつもリンダと一緒にいる8ヶ月ぐらいの子犬とよぼよぼ白犬も見ていない。みんな何処にいってしまったんやろう。

次モロッコに帰ってきた時はきっとまたいつもの所におるんやろう。そんときは骨だけじゃなくて、贅沢に肉もつけてやろうっと。
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by keibunkin | 2008-09-24 09:23 | モロッコ