モロッコでの生活、ほんで商売?


by keibunkin

消えたシャンペン

さてと。
怠慢こいて長い間ブログを書いていない。当然の事ながら各題材はたくさんある。
モロッコにいて、周りはなにもおこっていないように見えるのだが私の周りにはその何もおこってない事がたくさんの驚きにつながる。

マキちゃんが遊びにきてくれた。妊娠6ヶ月にもかかわらずロンドンからお越しいただいた。
「モロッコにきて本当に大丈夫?マキちゃんじゃなくてお腹のベイビーが心配なんだけど?」
と言う問いに彼女は「平気平気」と約10日間の滞在をしてくれた。

私のアパート、着てもらっても良いんだけど、全然快適じゃないのよ。

モロッコ、常夏の国だと思っていたら、なんと冬があった。
それも寒い冬。

暖房設備がないので、電気ストープを買った。
余分に毛布を3枚もモロッコ君が買ってくれた。

さて、マキちゃん到着。とりあえず我が家で1泊してもらい、あかんかったらホテルに移る事にしてもらう。

1泊後、やっぱり私達はホテルに移ることになった。

そうよねえ。暖房設備も乏しいし、シャワーもぜんぜん熱くないし。ハマン(銭湯)があるといえ、いつでも浴びれる熱いシャワー必要よね。

マキちゃんがホテルに行こうっていってくれて、内心私はとてもホッとした。もちろん妊婦さんの安全が優先だけど、実は私もホテルに移りたかったのだ。暗いコンクリートの打ちっぱなしのアパートはリビングにいても重い毛布にくるまっていないと背中がぞくぞくするぐらい寒い。その上毎晩誰かがやってきて雑魚寝状態になっていた。毎日こういう状態が続くと私とて段々ストレスが溜まってきた。とりあえず、私も快適ホテルに引っ越しだ!

モロッコ君に大家(ザッカリアのお母さん)に月末で家を出る事を伝えてもらい、ちゃんとオーケーももらった。

でも、少しながら我が家には家具があった。ソファベッド、キッチンセット、ヒーター、テレビ、サテライトアンテナなどなど。ホテルに置くわけにもいかないので、暫くアパートに置けないかと大家サンに聞いてもらった所、「大丈夫」とやさしくオーケーしてくれた。

11月末にホテルに移った。快適快適。日差しが入る大きな窓に、エアコン、白いコットンベッドシートに熱いシャワー。申し分ない生活じゃ。

マキちゃんもお腹のベビーちゃんも暖かくして寝る事ができる。

3日後、モロッコ君がどこからかトラックを借りてきて家具をアパートから出した。オフィスの横に空き部屋があって、そこに家具を置かしてもらうことになった。午前中、ザッカリヤが手伝ってくれて家具を搬入してくれた。

しかし、午後での出来事。

モロッコ君の様子が何時もと違う。
聞くと、午後もう一度アパートに戻ってみると、既にアパートの鍵は変えられていたそうな。

大家サンに聞くと、さっそく鍵を変えたそうな。ここまでは普通の話。
で、
モロッコ君がまだ残してある家具(テレビ、サテライトアンテナ、ガスヒータなど)のことをいうと、それらは我々のものだと大家サンがいう。

「はあ?」

飽きれて何もいえなかったそうな。
これまで毎日まるで家族のようしに接してくれた大家さんファミリー。一旦家を出てしまうとまるで赤の他人。他人どころか盗人となってしまった。

「信じられへん。」

私としてはテレビや家具にはまったく未練がないので、そんなに欲しかったらくれてやる、と思ったが、ふと気づいたのは

「あっ、マキちゃんがロンドンから持ってきてくれた開店祝いのシャンペンがまだキャビネットの中にある。」

他の物はなくなってもいいけど、せっかくのシャンペン、ぜったい返してもらいたい!と大家サンの所に話しにいった。

マキちゃんもついてきてくれた。

大家サンのおばちゃん、もちろん私の言葉は全然通じていないが手取り足取りのジェスチャーで十分わかってくれてるはず。最初は戸は開けないと言ったが、私が自分の物「本など」というと嫌々ながらドアを開けてくれた。

さっそくキャビネットの中に手を入れてシャンペンを探ってみた所、「ない。シャンペンがない」。
ザッカリヤが通訳してくれキャビネットのシャンペンはどこ?と聞いた所、私は見た事もないと返事が返ってきた。

「なんや、なんや、モロッコ人てみんなええひとやと思ったら、大きな間違いやったん?」と私は失望が峠に達して感情がなくなってしまった。

「信じられへん」の連発。「誰じゃ、シャンペンを持っていたのは?」

モスレム人は酒を飲まない筈。大家ファミリーはザッカリヤを除いてみんな酒は飲まない。
最初、もちろんザッカリヤを疑ったが証拠がないもんはなんともいえない。親父が持って行ったならぜったいゴミ箱に捨てられる筈。

もったいない!

頼むからお金払うのでシャンペン返してと言いたい所だが、みんな知らないというからどうしようもない。

まったく。

一見お人好しに見えた大家ファミリーだったけど、とにかく今回の件で縁が切れてくれた事に逆に感謝しようではないか。

人は見かけによらない。世の中いろんな人がいるもんだ。
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by keibunkin | 2008-12-04 04:11 | モロッコ