モロッコでの生活、ほんで商売?


by keibunkin

モロッコでカバン無くす?(3)

日曜日の夜、マリアンは9時の夜間バスに乗り込んだと連絡があった。ワラバットに月曜朝6時に到着予定となり朝早くモロッコ君と私は彼女をバス停まで迎えに行く事になった。

モロッコ君の姉宅に厄介になっていた私達、荷物をまとめ家をでたのはまだ薄暗い中だった。

家からタクシー乗り場まではほんの数分の距離。優しいモロッコ君、ええよええよと言うのに私の荷物を持ってくれた。

タクシー乗り場に着くとそこには既に一台のタクシーが待っていた。モロッコには通常2タイプのタクシーがある。グランドタクシーとプチタクシー。プチタクシーは小型車でグランドタクシーは大型タクシー、通常メルセデスベンツD240だ(そやけど、ごっついボロやで)。大型タクシーは乗り合いタクシーで前の助手席に2人、後部座席に4人。運転手を入れて計7人、運転手以外はお尻を半分浮かせながら座るようになっている。誰もシートベルトなんてしていない。安全なんて誰も考えない。これが公に認識されてるなんて、モロッコのキングを罰するべきではないだろうか?

モロッコ君が私の荷物紅いボストンバックをトランクに乗せ、私達以外の相乗り乗車員を待った。タクシーが一杯になると約2キロ離れた市の中心メディナに出発した。サラから来たタクシーは皆そこで車を空にして、またサラに戻っていく循環タクシーになっている。私達もそこで車を降り、プチタクシーに乗り換え中央バス停留所にマリアンを迎えにいく。

そのはずだったのだが、事態は変わった。

グランドタクシーを降りて、交差点を渡った所、まだ朝の通勤者で道が混雑していない時、すでに盲人や年配の人、赤ちゃんを抱えた母親達が1ディランをくださいと手を差し出していた。

モロッコ君は「通勤者もまだいないこんな早い時間から働いているね」と言いかけた所、私が「モロッコ君、かばん?」

すかさず、モロッコ君の目が一点を見つめ、何が起こったか寸時にして解読し、次の瞬間私に自分の手提げ鞄を持たせ、駆け足で来た道を走って行った。私達がさっきのタクシーを降りたのは2分前?もしタクシーの行列が信号に捕まっていたら、私達の乗ったタクシーはまださっきの大通りにいるはず。

運を天にまかせた。

つづく。
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by keibunkin | 2009-01-14 04:18 | モロッコ