モロッコでの生活、ほんで商売?


by keibunkin

カテゴリ:モロッコ( 50 )

四角が書けない

ツーダが宿題をしてきた。
数字の1.2.3.4を紙に書いて来た。

良く出来ている。でも数字の4と8が苦手らしい。
もう一度4を書いてもらったら、何故か4の<が書けない。どうしても(丸くなってしまう。

なので四角を書いてもらった。

四角が書けない。

どうしても○になってしまう。

器用なツーダ、どうしたら四角が書けないんだろう。
1時間も練習しているのに四角がかけない。

私はその内自分の声が怒鳴り調子になって、1下、2右、3上、4左と言っているのだが、
やはり書けない。

はあ、先は長い。

がんばれ、ツーダ。
私もがんばるぞ。
d0109295_116072.jpg
d0109295_117675.jpg

[PR]
by keibunkin | 2009-09-04 01:18 | モロッコ

56キロ?

ラマダンが8月21日から始まった。

そして昨日お風呂屋さん(ハマム)に行ってきました。
ラマダンだと昼間はガラガラと見計らったら、案の定受付のおばさん以外に客は誰もいなかった。

更衣室で服を脱ぐ。脱いだ服はかばんに入れて荷物台に預ける。普段はその荷物台におばさんが座っているのだが、おばさんは入り口で大きなバスケットに入った干した緑の葉っぱと何かしていたので荷物台には誰もいなかった。

ふと見ると、台の上に体重計。

骨皮筋子とまではいわないが、モロッコに着ては痩せて行く私。

さて、体重はと計ってみると、56キロ?

ええっ?

5ヶ月前、香港で計った体重は64−65キロだった。

引き算すると8キロから9キロ痩せてる?

ほんまかいなー。この体重計壊れてるんとちゃう?
56キロというたら私が9年前に必死でダイエットと長距離トレーニングして痩せたときと同じ体重やん。

体重計で56キロと表示されると、なんか鏡の中の私の顔も痩せたようにみえてきた。

ええっt?

なんか、顔も渡辺満里奈に似てる?
あかん、youtubeの見過ぎかも。

とにかくこの体重計が壊れていたとしても、がんばって、痩せた身体を維持するぞ!
[PR]
by keibunkin | 2009-09-01 17:50 | モロッコ

数学の授業かいしー!

さて、昨日は子供2人が休みだったので、クモンの授業は止めて体操の授業に変更。ハナハジジャの双子姉妹は太り気味で痩せたいという。腕立て、腹筋、ストレッチと色々やって60分。ちょっとした昔懐かしいドラゴンボートの筋トレ状態。毎日すれば痩せるけど、一回ぽっきりだけじゃあねえ。

まあ、様子を見ましょう。

そして、今日から数学の授業を英語で行うことに。14歳のユンセフ、ハナとハジジャ、そしてツーダの4人が集合。みなさんそれぞれの学力レベルがバラバラ。

とにかく足し算1桁から始めて、出来た順に2桁、3桁とレベルアップ。

でも、ツーダは1桁の足し算であたふたしている。

指を使って2+3を教えてみるが、全く判らない状態。

指で1から10を数えるのもしどろもどろ。1から10まで順番通り暗記はしているのだが、逆さまに10から1までは言えない。

何回も何回も指を繰り返し数えて、なんとか1から10、10から1まで言えた。

そして足し算を教えようと思ったけど、私の英語ではまったくチンプンカンプン。
これは結構骨が折れる仕事だなあ、と私も本腰をいれることに。

しかし、その前に気づいたのは彼女は数字がかけない。

やれやれ。

彼女には1から20まで書く様に宿題をだすことに。

がんばれ、ツーダ!
[PR]
by keibunkin | 2009-09-01 07:46 | モロッコ

数学の授業かいしー!

さて、昨日は子供2人が休みだったので、クモンの授業は止めて体操の授業に変更。ハナハジジャの双子姉妹は太り気味で痩せたいという。腕立て、腹筋、ストレッチと色々やって60分。ちょっとした昔懐かしいドラゴンボートの筋トレ状態。毎日すれば痩せるけど、一回ぽっきりだけじゃあねえ。

まあ、様子を見ましょう。

そして、今日から数学の授業を英語で行うことに。14歳のユンセフ、ハナとハジジャ、そしてツーダの4人が集合。みなさんそれぞれの学力レベルがバラバラ。

とにかく足し算1桁から始めて、出来た順に2桁、3桁とレベルアップ。

でも、ツーダは1桁の足し算であたふたしている。

指を使って2+3を教えてみるが、全く判らない状態。

指で1から10を数えるのもしどろもどろ。1から10まで順番通り暗記はしているのだが、逆さまに10から1までは言えない。

何回も何回も指を繰り返し数えて、なんとか1から10、10から1まで言えた。

そして足し算を教えようと思ったけど、私の英語ではまったくチンプンカンプン。
これは結構骨が折れる仕事だなあ、と私も本腰をいれることに。

しかし、その前に気づいたのは彼女は数字がかけない。

やれやれ。

彼女には1から20まで書く様に宿題をだすことに。

がんばれ、ツーダ!
[PR]
by keibunkin | 2009-09-01 07:46 | モロッコ

モロッコの教育レベル

昨日の晩、ハジジャとハナ双子姉妹に連れられて2人の男の子が家に来ました。
見た所、8歳から10歳ぐらいの男の子と思いきや、聞くと彼らは14歳。

ほんまかいなあ?と生年月日を聞くと1995年生まれだそうです。
それにしても、ちっちゃいなあ。栄養不足?身長140cmぐらいしかないような?

ハジジャとハナに英語を教え、その代わりに少しばかりのアラビア語を習っている私。
途切れ途切れに教えていて昨日で授業は約5回目にあたる。

ハナハジジャ姉妹は高校生。ハナちゃんは勉強家だけど、ハジジャはあまり勉強がきらいみたい。
英語もハナちゃんは片言喋れて、このグループの通訳を受け持っている。

一昨日の内容は数字1から10、色の名前、昨日、今日、明日、などなど。
昨日は野菜・果物の名前、私は○○と○○が好きです、○○をとってください、数字の応用編足し算かけ算でした。

でもそこで発見したのは、この14歳の少年、ハジジャ、数学が不得意。

たぶん、彼らだけではなくてここのワルザザートと子供みんながそうなのだと思うが、数学が日本の同年代と比べかなり遅れているということ。

英語より、数学を勉強したほうがいいのでは?

ちょっとテストケースですが、今日から彼らにクモン式数学をチャレンジしてもらおうと思います。

がんばれ!モロッコのこどもたち。
[PR]
by keibunkin | 2009-08-30 18:56 | モロッコ

車見つかったんだって。

5つしかない車の1つを盗んで行った犯人の家族(妻と子)はまだワルザザートに居て、
妻は「一刻も早く主人が捕まって牢屋入りを希望する」という。

モロッコ君は彼の友人関係に色々聞き込みをしたところ、ある女性から5月11日深夜2時にワルザザートと返ってくるという知らせを聞いた。

何故深夜2時なのか、家族の元に帰るのか、それとも友人宅に帰るのかは定かではないが私は聞かなかった。

モロッコ君はその夜、近辺の方々に賄賂を支払い、夜な夜な車が帰ってくるのを見張るように頼んだ。

そして車は帰って来た。

袋だたきには遭わなかったし、警察にも連れて行かなかった。

車を借用していた日数分のレンタル費用を支払う事を約束もしてくれたそうだ。

なんかわからんけど、とんかくめでたしめでたし。

簡単に盗まれた車は、簡単に戻って来た。
女房子供を一旦捨てた犯人、せめて奥さんからは袋だたきにあってほしいもんだ。

じゃんじゃん。
[PR]
by keibunkin | 2009-05-13 10:34 | モロッコ
レストランやるとなると、色々夢が膨らむ膨らむ。

グーグルで他社の室内装飾デザインを拝見したり、有名レストランのメニュー内容を拝見したり。
ほんまこれが現実となれば、結構楽しい人生かもと、捕らぬ狸の皮算用。

そうやけど、先立つ物は$$$なり。

モロッコで知り合いの人が最近カフェをオープンした。
結構もだんな感じで家具や器具はイタリアから直輸入。
装飾費用に2ミリオンも掛けてるそうな。

そんな$$$もちろん私にはない。

さて、どうするか?

それもそうやけど、言葉の通じないモロッコ人に基礎工事や、室内装飾の手順を説明し、現場で朝晩サイトチェックしていくのもかなり骨の折れる作業。

思いついたのが、誰かボランティアでやってくれへんかのうっと。

学生さんやフリーのプー太郎、たぶんこの世の中暇にしてらっしゃる人がわんさか居る筈。
海外青年協力隊まがいな感じ私のレストランを手伝ってくれる人はいないだろうかと、
さっそくミクシーで建築関係に興味のありそうなコミュニティーに連絡を入れた所、


さっそく、応答あり。

すっごいねえ、ミクシーパワー。

だてに何万人も参加者かこってる訳じゃないんやねえ。

あっぱれです。

さて、協力者もできたことやし、あとは政府の方々らの朗報をまつのみ。


目指すはモロッコフェザボアなり。
[PR]
by keibunkin | 2009-05-06 20:13 | モロッコ
実はレンタカーもオープン1ヶ月とはいえ(あれ?言うてなかったっけ?ブログ怠慢こいてます)、何もする事が無くなって来たから、次に何かしようと考えています。

それが、えーと、実は、レンストランでもオープンしようかっと。

なーんて、聞こえがいいけど、用はアルコホールライセンスがほしいのよ。
(ここでまた話が飛ぶ)

モロッコはもちろんイスラムの国やからアルコール禁止なんやけど、そんなん建て前だけあって、もちろんバーもあればスーパーにウィスキー、ビールは売ってある。

これがええ商売なのよ。

私もしたい。

で、聞くと外人はアルコホールライセンス取り易いとか?

モロッコ人が申請すると1,000,000DH(HK$1ミリオン)は袖の下を通さないといけないらしい。

なんで、私は外国人、そんなにコミッションは払わんでもいいらしい。
もちろん少しは払わなやっていかれへんとさ。

で、いちばんやり易い方法はというと、レストランオープン。
レストランを最初オープンさせて、外国観光客をいれ、料理にはワイン/ビールがつきものと政府の方々に説き伏せれば、アルコホールライセンスがもらえるとな?

どれどれ、やってみる価値はありそうだ。

なんで、ただ今目論み中。

このあいだ、結構良さそうな店舗付き土地を発見。
その土地は政府の土地でテナントは政府から安い賃貸で借りてるそうな。
現在入っている店舗はバイクや自動車の修理なんかをしてはる。

さっそく、修理屋のおじさんのアプローチ。
月々300Dhの家賃で、おじさん30年も政府から借りてるそうな。

そりゃあ、安いわ。「おじさん、その権利売ってくれませんか?」 と聞くと、
おじさん、ここはわしの家も同様、ここで一生死ぬまで暮らす。金はなんぼだされてもあかん。
と返って来た。

翌日、おじさんから「14万DH」でどうやと申し出があった。
一晩でおじさんの気持ちも変わったらしい。30年共にしてきた店舗はどうなったんやろう。

でも、14万はチョと高い。その土地には大小5店舗あり、おじさんの店舗が14万で売りに出ると、他の店舗も同額又はそれ以上で売りに出してくる。そうなると14x5で60万以上かかるじゃないか。レストランするとなると、5店舗もろとも一緒に改装しないといけない。なぜならば、せっかくオープンしたレストラン、となりでバイクや自動車の修理工事をされてたら、来る客もこうえへんなる。

おじさんには 「ちょっと高いから考えさせて」と返事を打った。

壁に耳あり障子に目あり?

数日後、政府の方々から、土地を借りてくれないかと問い合わせがあった。
なんで、私が興味あるのをしっているのか怖くなったが、ここはモロッコ、小さい事はいちいち考えず。

「でも現在借りられているテナントの方を追い出すとこはできないんじゃないですか?」と聞くと、通常、モロッコでは賃貸契約上に期間を限定せず。そうすると賃貸期間は半永久期間で、地主が借り主を途中で追い出すとこはできないそうな。しかし、この修理屋のおじさんはずっと家賃滞納してるので、追い出すことができるという。

なるほど。

私には耳寄りな情報やん。

ほんでおいくらまんねん?

5つまとめて、買うか借りるかしてもらう。売買の場合高くても20万DH。

ときたもんだ。

修理屋のおじさんが自分一つの店舗の権利を14万で売るっと言って来たのと比べると、この金額、ぜんぜんわるくはない。

ほんで、手順は如何に?

建前上、政府はまずこの物件を公開売買に掛ける為に新聞に載せる。その際、誰も見ないようなちんけな新聞に載せる。するとこの物件を見つける人は減少される。万一その記事を見た人がいて、購入希望者がいても、私をそのリスト(順番)の一番前に持って来てくれるそうな。

ほんで、代償は?

もちろん、コミッション。

ちょっとリスキーだが、ええっい、乗りかかった船じゃい。ここまで着たら、レンタカーもレストランも一緒。
なるようになるしかないのよ。

と、私はコミッション○○○○Dh払ってきました。

さて、どうなることやら。


目指すはフェザボアモロッコ版。

乞うご期待。
[PR]
by keibunkin | 2009-05-05 19:56 | モロッコ
A4の紙を4つに割り、そこにカバンの絵、賞金500DH、モロッコ君の電話番号、「タクシーに残した紅いカバンを探す」をフランス語、アラビア語で書いた。50枚刷って4つに切って、全部で200枚。

半分の100枚をモロッコ君に渡してサラのタクシー乗り場に。半分の100枚を私が持ってここでバラまく事になった。 タクシーの運転手から聞いた話によると、全ての忘れ物は一応タクシー警察局に届けられ、その警察局は5時に終うらしい。なので、モロッコ君はサラの警察局、私とマリアンはラバットの警察局に行き6時にまたここピザレストランで落ち合う事にした。

さてビラ配りが始まる。
最初マリアンは手伝うと言っていたのだが、やっぱり長旅で疲れていたらしくピザレストランで休んでおくと言った。

私は所定の配置に向かった。さっきのユータン地点の分岐帯である。

バラまくのは簡単だった。変な中国人女性が(私はそのとき熊のような黒い毛の長いジャケットを着ていた)道の真ん中で紙を持って立っている様子にみんな何ごとかと珍しがってタクシーの中から手をだしてくれた。
まるでそれはそれぞれが私に向かって「ハイ5!」と子供のように挨拶してくれるかのようだった。近くにいた物売りのチビッコも手伝ってくれて見る見るうちに手の中にあったビラが減っていた。途中あっというまにビラがなくなってしまうんではないかと私もケチってしまい、最初はおのおのの運転手にあげてたけど、この人は辞めとこう、この人にはあげとこう、と選り好みをしてビラ配りの時間を長引かせてみたりもした。

5分で終りそうだったビラ配りをなんとか20分少々で配り終えた。最後の6枚はまた刷り直しする必要があるかもと大事にリュックの中にしまった。

配り終えてピザレストランに向かう途中、その辺に泊まっていたタクシーの運転手達が手を振ってくれて「カバンは見つかったか?」と心配してくれた。モロッコ人、普段道歩く事に「中国人?日本人?」とシツコク声かけてくるけど、こういうときの親近感は私は大好きだ。うわさはとにかく広まってくれてる模様。ビラの効果を期待しよう。

午後5時。警察に言われて忘れ物が届けられているかどうかマリアンと一緒に確認しにいった。残念ながら警察局の部屋に置かれた幾つかのカバンの中には私の紅いボストンバックはなかった。サラに言ったモロッコ君も戻って来てくれて「なかった」という。

あーあ、私の紅いカバン、どこにいったんやろう。中身は私の着古した靴下やt−シャツなんかやし、拾たってそんなに高く売れるもんでもないのになあ。

せっかくラバットにいることだし、とりあえずマリアンとモロッコ君を連れて中華料理をたべに行く事にした。彼らは生まれてこのかた中国料理を食べた事がないという。私はもう久しぶりにアジア料理が食べれて胡散ばらしができることに期待。

さてどうやって中華料理やをさがすのか。以前イクコ氏と着た時にはホテルの受付が電話帳で探してくれた。ここには電話帳はないと言われピザレストランのボーイやシェフに中華料理屋を聞くが誰も曖昧な返事しかかえってこない。

ピザ屋をでて取りあえず歩く事に。このピザ屋の前では仮設の遊園地があった。グルグル回る吊りブランコに乗ってきゃーきゃと嬉しいのか怖いのか悲鳴が聞こえる。夕焼けの空と遊園地のネオンの色とかが混ざってその場の配色は本間にきれかった。

モロッコ君は「誰か乗り物から落ちた!」という。私も大げさに「きゃあー」と叫ぶ。みると男の人がまだ空中でグルグル回っているブランコの下で4つんばになっていた。

あれまあ、本間に落ちたんやわ。大丈夫かいなと、心配してたらだれか助けにいったみたいで彼をまずはその回転乗り物台から引きずり下ろした。結構乱暴に引きずり下ろしたのはきっと上にグルグル回っている乗り物に当たらないようにするため早く台から下ろそうとしたのかと思っていた。

でもそのあと、その落ちた人を3・4人掛かりで近くに居た物陰に素早く運び込み、いきなりよってたかって蹴り始めた。

なんのこっちゃ?この人さっき乗り物から落ちてんで?と訳の分からんこっちゃ。

酔っぱらい?どつかれて、蹴られてぼこぼこにされつつも、その落ちた男はどっこかに逃げて行った。

全く訳が分からん。なんちゅう所や、モロッコは。

つづく
[PR]
by keibunkin | 2009-01-16 20:03 | モロッコ
前を必死に走っているモロッコ君を後に私も来た道を歩いて戻る。

やっと交差点の所まで戻って来た。

モロッコ君が大通りの手前で、そこには給油所があるのだが、モロッコ君はその辺のおっさんと話をしている。(君はまた誰と立ち話をしてるんや?カバンはどないなってんねん?)私が近寄って、「で?」と聞いてみると、「タクシーは既に出てしまっている」と答えた。

ナンバープレイトは覚えているか?と近くにいたおじさんに聞かれて「そんなん覚えてる筈ないやん」と鼻息で答えてやった。(誰がいちいちタクシーに乗る度に車のナンバープレート覚えてる奴がおるねん。そんな事するくらいならカバンを忘れてこうへんわい。)

さて、考えるとさっき私達が乗ったタクシーはサラとメディナの2地点をを行ったり来たりしているやつで、ラッキーであれば10分後にまたここに戻ってくるはず。

私はなんとなくタクシーの運転手の顔覚えているので、とりあえずモロッコ君に直ぐにマリアンを迎えにいくよう、そのあいだ私はここで待ってタクシーを探すと告げた。

10分待った。辺りはあっというまに明るくなっていて車の数もかなり増えている。1回の信号が変わる度に約20台のタクシーがここでUターンをしてサラに戻っていく。私はたぶん300人近くの運転手の顔ここで見ている。 タクシーに乗っている一人一人の運転手の顔をジロジロ見ると、向こうもなんやなんやと私の方をじっと見ているみたいだ。私の記憶では私達の乗ったタクシーの運転手は若かった。最初、相乗り乗客を待っていた時、運転手座席には人が居なくて、車の外には男の人が2人立っていた。2人とも若くて、小奇麗な格好をしていて私は誰が運転手か判らなかった事を覚えている。それからしばらくして車が一杯になると運転手が私の横に座った。私とモロッコ君は前の座席に座ったので運転手の横顔が視界に入ってた。たしか20代だったようだと思う。珍しく若い運転手だったので印象がある。黒いジャケットだ。帽子かジャケットのフードを被っていたような。髪型がまったく記憶にない。車の前の台に黒いタオル地の敷物が敷いてあって、その敷物がちゃんとエアコン空気孔の形に沿ってカッティングがされており、オレンジの色でメルセデスベンツと印字されていたのも覚えている。

手がかりはそれだけ。

私は道路の真ん中にあるコンクリートで高くなった分岐路に立った。ここからだと信号を待つ運転手の顔も前のテーブルクロスもちゃんと見える。私が一人ずつ彼らを見るより彼らが一人ずつ私を見て行った。そやけど、若い運転手なんてほとんど見なかった。皆おっさんで、口ひげを生やしていて一見ホセイン風のおっさんばっかりだった。

コンクリートの上をずっと立っているため足先がかなりカチンコチンに冷たくなって来た。モロッコの冬は朝夕とかなり冷え込むのよ。血行を良くするよう足踏みをしてみた。みんな私を変な中国人と見ていただろう。

待つ事約30分、どうみてもさっきのグランドタクシーがサラからメディナまで2往復もしている時間が過ぎた。あの運転手は一体どこにいったんだろう?朝ご飯でも食べにいったのだろうか?道を変更してどっか他の場所に稼ぎにいったのだろうか?それとも遅番で私達を最後に朝晩の人とシフトしたのだろうか?

1時間近くなってモロッコ君がマリアンを連れて戻って来た。マリアン、おつかれさま。夜行バスだったので彼女も疲れている様子。バスの中では殆ど寝れなかったらしい。

とにかくその場は諦めて私達はマリアンを連れて朝食を食べに近くのピザレストランに行った。

それから9時になり、3人で区役所に行き、書類に3人のサインをして公認印鑑をもらいに行った。この為にわざわざマリアンが10時間近くもバスに揺られワルザザートからラバットに来ている。本間に難儀な国や。

カウンターにモロッコドレスを着て、頭にスカーフを巻いた太った女の人が2人座っていた。どう見ても八百屋のおばさん風のその女性がここで働いている人らしい。カウンターの向こう側に座っているから実際顔しか見えない。そのカウンターの前に申請に訪れた人が数人並んでいる。おばさん達は彼らから書類をもらって、パパパッと内容を読んだ後、署名人本人とIDを確認してそれがオリジナルであるとことを確認すると収入印紙を貼ってハンコを押す。

ここモロッコでは政府に提出する書類はいちいち収入印紙と公認印鑑を押してもらわないといけない。悪徳モロッコはこんなところで儲けている。

モロッコ君が書類を渡して、署名する3人がここにいると説明した。すると太ったおばさんはこの書類はオリジナルではありませんと突っ返した。書式のカラーが白黒なのでオリジナルではないと抜かしやがる。あたりまえやん、インターネットでプリントアウトしたものだから色は白黒になってどこが悪い!とまたしょうもない事で揉める事約20分。生憎隣に座っていたもう一人のおばさんが「私がハンコ押してあげるわ」と、また訳の分からんことを言うてくれはったので、とりあえずここは通過する事ができた。

モロッコにいると、何時何時どんなことで足かせをくらうか判ったもんではない。

さて、書類もそろったのでモロッコ君は再び交通局に戻る事になった。一泊ここ首都ラバットに泊まって行く?と聞いてみたが彼女は夜のバスで真っすぐワルザザートに帰るというので、それまで時間稼ぎをすることになった。

再び朝いたピザレストランに戻り、今日1日の作戦会議を練る。私の目下の任務はどうにかしてカバンを取り戻す事だ。幸い大事な書類、パスポート、財布は全て私のバックパックに入っていて、あの紅いボストンバックには何も大事な物は入っていない。薄手のダウンジャケット、ランニングソックス、お気に入りの下着、洗面道具。他人にとっては金目のものは何もないが、私はあの紅いボストンバックが気に入っていた。かれこれ10年も愛用している。韓国で買ったパチもんのOutDoorバック。昔飼っていた愛犬マルちゃんがカバンのひもを半分ほど食いちぎった跡のある思い出のあるカバン。

他人の手に入っても何の価値もないカバンだけど私にとっても大事なカバンなのよん。

なんとかして、取り戻さなくては。

何時もの手やけど、この方法しかないでしょう、

賞金。

これが一番手っ取り早い。

で、ビラ作りを始めました。

つづく
[PR]
by keibunkin | 2009-01-15 18:44 | モロッコ