モロッコでの生活、ほんで商売?


by keibunkin

カテゴリ:モロッコ( 50 )

日曜日の夜、マリアンは9時の夜間バスに乗り込んだと連絡があった。ワラバットに月曜朝6時に到着予定となり朝早くモロッコ君と私は彼女をバス停まで迎えに行く事になった。

モロッコ君の姉宅に厄介になっていた私達、荷物をまとめ家をでたのはまだ薄暗い中だった。

家からタクシー乗り場まではほんの数分の距離。優しいモロッコ君、ええよええよと言うのに私の荷物を持ってくれた。

タクシー乗り場に着くとそこには既に一台のタクシーが待っていた。モロッコには通常2タイプのタクシーがある。グランドタクシーとプチタクシー。プチタクシーは小型車でグランドタクシーは大型タクシー、通常メルセデスベンツD240だ(そやけど、ごっついボロやで)。大型タクシーは乗り合いタクシーで前の助手席に2人、後部座席に4人。運転手を入れて計7人、運転手以外はお尻を半分浮かせながら座るようになっている。誰もシートベルトなんてしていない。安全なんて誰も考えない。これが公に認識されてるなんて、モロッコのキングを罰するべきではないだろうか?

モロッコ君が私の荷物紅いボストンバックをトランクに乗せ、私達以外の相乗り乗車員を待った。タクシーが一杯になると約2キロ離れた市の中心メディナに出発した。サラから来たタクシーは皆そこで車を空にして、またサラに戻っていく循環タクシーになっている。私達もそこで車を降り、プチタクシーに乗り換え中央バス停留所にマリアンを迎えにいく。

そのはずだったのだが、事態は変わった。

グランドタクシーを降りて、交差点を渡った所、まだ朝の通勤者で道が混雑していない時、すでに盲人や年配の人、赤ちゃんを抱えた母親達が1ディランをくださいと手を差し出していた。

モロッコ君は「通勤者もまだいないこんな早い時間から働いているね」と言いかけた所、私が「モロッコ君、かばん?」

すかさず、モロッコ君の目が一点を見つめ、何が起こったか寸時にして解読し、次の瞬間私に自分の手提げ鞄を持たせ、駆け足で来た道を走って行った。私達がさっきのタクシーを降りたのは2分前?もしタクシーの行列が信号に捕まっていたら、私達の乗ったタクシーはまださっきの大通りにいるはず。

運を天にまかせた。

つづく。
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by keibunkin | 2009-01-14 04:18 | モロッコ
いよいよ交通局官舎の中へ入るぞ。

官舎の入り口で制服を着た女性からIDチェックがあった。埃っぽい建物で昼間だからか薄暗く、築30年といったところか。備え付けられてあるエレベータの速度がおそろしいほど遅かったので階段で4階まで上がることにした。2段飛ばしで走って上がるモロッコ君と対象に老婆のように階段を上がって行く私。4階の廊下を少し進んだ左側の部屋に中にモロッコ君を見つけた。

部屋の中に数人の人がいた。
アラビア語ベラベラと会話がすすむ。
40歳ぐらいの女性が一番偉そうだ。どうやらここは彼女の個室オフィスみたい。大きなデスクと椅子と書類や本らしき物があったような。その横にもう一人女性が。モロッコ人にしては垢抜けた感じのスーツを着込んだ30代女性。髪の毛もスカーフに包まれていず少しブロンドがかかった明るい色だったような気がする。それから男(おっさん)3人が入り口の横で並んで立っている。見るからに役立たずのおっさん達。お寿司でいうと、かんぴょう巻き、きゅうり巻き、お新香巻き。それに比べ女の人は太巻きか、カリフォルニアロールと言った感じになるだろうか。

太巻きの女お役人さんは部屋を入ったり、出たり。どうやらモロッコ君にこの書類は間違っていると言っている様子。モロッコ君は真っ青。書類のやり直しにガッカリしているのではなく、なによりも私にどやされる事を恐れているみたいだ。彼の目がそれを語っていた。

始めは様子を伺っていた私だが、だれも私の存在を無視して前に前に話が進んでいる様子。何もわからず無駄足となってまたワルザザートに戻るかと思うと気持ちがわなわなと燃え上がって来た。

「ちょっと、ちょっと、誰かどうなっているのか、説明してもらえません?書類に何か落ち度でもあるのですか?私達はワルザザートからわざわざ着ていて、ここに来る前にきちんと会計会社とワルザザートの交通局に書類が正しいかどうかチェックをしてもらっているんです。過去にすでに私達は3回もここラバットに来て、その度にあの書類、この書類と言われています。今回書類に何が問題があるのか、どのような書類が必要なのかはっきり言ってもらわないとラバットワルザザートを何回も行ったり来たりすることになってしまいます。お互い時間の無駄とお金の無駄をなくす為に今回、書類に関してきっちりと説明してくれませんか?」とまるで昔の吉本新喜劇で演じた山田スミ子の様にこんだけ長い台詞を一気に喋ってやった。

だが英語で言ったので、誰も返事はないだろうなあと思ったが、なんとカリフォルニアロールがそれに英語で答えてくれた。

「今回提出して頂いた申請用紙は古い物で、用紙が最近新しく変わったそうです。新しい用紙は現在ウェブサイトでダウンロードできるそうなのでそれを使ってやり直してください。新しい用紙との違いは最後のページには政府のスタンプが既に印字されているのでそれがないと書類受理できないんです。」

「あほくさ!用紙が新しく変わったなんて、誰がわかんねん。そんなん前から言うとけよ、ぼけ。それだけの為にまだワルザザートまで戻らなあかんのかよ。ええかげんにせえよ。外国人や思てなめとんか。」と10倍ぐらい気持ちを抑えて優しい言い回しに転換し英語で返した所、またアラビア語でピーチクパーチク話が交わさり、月曜日に新しい用紙を持ってもう一度着て頂ければ書類を受理してくれるとこのこと。

ほう。ちょっとは一安心。

しかしその書類には3人(モロッコ君、私ともう一人社員)のサインが必要なので、急遽ニューフェイスのマリアンがワルザザートからラバットの週末をかけて着てもらう事になった。

それも大変な話やな。

とにかく、月曜日にもういちどここ交通局に用紙を持って来さえすれば、念願の申請書類受理までに辿り着ける事。とにかく一歩進んだ気がする。山頂は見えた。頂上まで後一息だ。

話が終わり、私はとっとと部屋を出た。モロッコ君は何やら先ほどのおっさん3人組とまだ話をしている。私は一人で先に先来た階段を降り官舎の玄関に向かった。

玄関にくるとバンのおじさんが立っていて私と目が合うなり「どうやった?」と聞いて来た。

「あかんあかん、また別の書類をもってきて月曜日に戻って来なあかん」
というと、おじさんは少しホッとした様子。そりゃそうやろうなあ。おじさんここでもう3日3晩もおるねんもん。娘(?)ごときが横から来てとっととハンコを貰って返って行ったらそりゃええ気はせえへんやろうな。

モロッコ君と私は交通局を後にした。

さて、さきほどのかんぴょう、きゅうり、お新香巻きはなんやったんだろう?おっさん3人揃ってドアの横でニコニコ立っていて、発言も助言も何も無かった人達。モロッコ君いわく、あれがいわゆる「コネクション」。彼らが居る事で申請手続きが捗るそうな。ほんまかいな?なんの役も立ってなかったような気がするが。あの日、彼奴らがくるのを待つのに2時間もかかっているのよ。あほらしい。世の中狂っている。

つづく。
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by keibunkin | 2009-01-13 22:28 | モロッコ
こりゃあかん。またもや鞄をなくしてもうた。
まだ営業許可書がもらえなく、待つ毎日にやきもきしてる時に鞄をなくしてしまうなんて、あーあ、頭にカウンターパンチをくらった気分や。

事の起こりはモロッコ君とラバットに許可書申請書を出しに行った時の事。

バスに揺られること10時間。遠路はるばるワルザザートからモロッコの首都ラバットにやってきた。バスが着いたのは朝の8時。

ちゃんと交通局と金曜日朝一番にアポを入れたというモロッコ君、確認の為にもう一度電話を入れる。すると今忙しいから交通局の門の前で待っおとけ?

なんで中に入られへんねん?と思うのですが、いちいち質問すると時間より質問事項が多くなる故、ある程度質問したい気分をおさえ、楽観的観測気分にモードチェンジ。手荷物(紅いボストンバック)とリョックサックをかかえ、言われた通り待ちまっせ。

そやけど1時間も玄関前で待っている。何度かモロッコ君がその交通局のお偉方とやらと電話で何時に来るのか催促しているのだが「向かっている最中」と返ってくるだけで、何時に到着するのか時間をフィックスしてくれない。こいつら、まだ出社もしてへんおかよ。それならそうと言え。

玄関前といってもベンチも待合所も何もない。地べたに座っている私のケツがだんだん痺れて来たやないの。

「あほらしい!モロッコのお役人は待ち合わせもできひんのかあ。そやから仕事ができひんねん」と呆れ返って私は思わず道路の真ん中で分刷り返って寝てやろうかと思った。

モロッコ君は「僕たちはお願いに着ている身分なんだから、頼むからそんなことは辞めてくれ。ぼくなら2時間でも3時間でもここで待つ事はなんとも思わないよ。」とまた寝ぼけたことを言うてはる。

「ええかげんにせえ。来るかもどうかもわからんのにこんな所でアホみたいに待っとけるかあ。」と拗ねまくる私。こんな時の為に持って来た文庫書も開いて読んでは見たがイライラして全然内容が頭に入らない。

モロッコ君はそこに停まっている車(大型バン)の人と知り合いになったのか、車の中で優雅に音楽を聴きながら世間話でもしている。

あかん、こいつら長居をするつもりや。モロッコ君に「役人に役所に着いたら電話してこいと言え。それか12時にまた来ると言え。」と真剣に頭に来ている私。

モロッコ君、「まあまあ、そんなにおこらんと。車の中で座って待っときい。」と全然待つ事を気にしていない様子。

あほか!車の中で待ってられるか!と車の横に立っているモロッコ君の所に歩いて行くと停まっているバンのサイドドアが開いているので中が見える。見ると、新しい車で結構お値段の高そうな車。さっきまでの意志とは反対に好奇心を期した脚がおもわず「サラマリコーン」と中に入って行った。なかには小柄なおじさんが1人。目を細めて「おいでやーす(アリコンサラーム)」と迎えてくれた。

聞くとこの人も私達同様ワルザザートとから着ているそうな。ハンコ一つ貰う為にかれこれ3日間もここで待機している。

3日間も?

そのため 長期滞在にも対処できる様大型バンで着はって寝るのも食べるのも準備万端。今日金曜日にもしハンコが貰われへんかったら月曜日までもちろん待つし、ハンコが貰えるまで家に帰らへんそうな。

なんやそれ。気の長い国民やな。ここの政治は間違ってるでえ。
市民のことをなんや思てんねん。腐った官僚、腐った役人。
そやからいつまでたっても国が進歩せえへんねんやんけ。ぼけ!

ラッキーにもその小柄なバンに乗っていた男の人は英語ができたので、私達は互いの愚痴をたらたら語り合うことができた。おかげで少しはうっぷんが晴れたし時間が経つのが早く思えた。
車の中で20分ぐらいした所(実際は30分あったのかもしれない)、モロッコ君からGOサイン。役人がやっと到着したという。走って官舎の中に行こうとするモッロコ君。私に急げと催促する。「あほくさ、こんなに待たされて今更なんで急がなあかんねん。」とまだふて腐れている私。カタツムリのようにのろのろと歩いてやるねん。


続く。
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by keibunkin | 2009-01-12 05:52 | モロッコ
マキちゃん、モロッコ君とレストランでご飯を食べに行ったときの事。
隣のテーブルに5−6人のグループが座りはった。一人は黒人。
愛想のいいモロッコ君は誰にでも声をかける気質。案の定、ペラペラとフランス語で話し始めた。
彼はカメロン人だ。モロッコシネマ(映画を撮影するところ。別名モリウッド)でテレビの撮影に来ているそうだ。

私とマキちゃんは横でその会話を聞いていた。

番組の名前はナショナルグラフィック。モロッコ君は私に「ナショナルグラフィック」って知ってる?と聞いてきた。ナショナルグラフィックって、あーた、有名よ。アメリカンアイドルなんかとは違う内容の濃い教育番組なんだから、と説明したけど、あんまりモロッコ君には理解できなったみたい。

でそのカメロンから来た人が英語に切り替えてマキちゃんと私達を会話にいれてくれた。聞くと人間の進化について番組を作ってるそうだ。

で、私達にテレビにでないかと声をかけてきた。マキちゃんと私は、その人間の最初の人種に似ていると。

それって、原始人?

2人とも爆笑。モロッコ人よりも私達のほうが原始人に似てるの?
それって、お世辞にとっていいのか、侮辱にとっていいのか微妙やん。

でも毎日暇をしている私達、もちろんエキストラとして原始人になる誘いにバリバリ乗り気になったのだ。

連絡先を残して返事を待つ事になった。

2日たった。
翌日はマキちゃんがロンドンに帰る日だった。もし原始人になるんだったら日にちを延ばすと言っていたんだけど、残念ながらカメルーンの彼から連絡がなかった。

マキちゃんが帰ってから2日後、なんとカメールンの彼から連絡があり、翌日撮影されることが決まったのだ。
残念な、マキちゃん。原始人になれるチャンスを逃してしまった。

かくて私は原始人に扮してかの有名なナショナルジオグラフィックに出演することになった。

午後3時に近くのホテルで集合し、そこからバンで約10分行った所のワルザザートシネマスタジオに移動。入り口は立派だけど、中は全然たいしたことがないスタジオ。
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まずは衣装のフィッティング。あるのは羊の皮とウサギの皮。だけ?
羊の皮を前後ろに合わせ、脚に巻き、縫い糸が見えないように張り合わせる。
原始人かと思いきや、私の扮装するのはなんとエスキモー人だった。
私の他にもたくさんモロッコ人が見ると少し違う動物の皮を使っている。
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なんと、アジア系、アフリカン系、アメリカン系とエスキモーと別れていて、今回の撮影は民族大移動といった各人種が豊地を求めてさまようシーンを撮るらしい。

よく見ると彼らモロッコ人が扮する昔の人はむっちゃええ感じで味がでている。まるで本物みたいだ。髪はボロボロ、歯はボロボロ、皮膚はボロボロ、なるほどナショナルジオグラフィックがわざわざここモロッコを選んで撮影に来た訳がわかるような気がする。
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撮影は夜11時まで続き、度重なる停電のお陰で途中で終了となった。監督さんは困った顔をしていたがスタッフと我々エキストラの人はやっと帰れるともちろん喜んでいた。

1日働いてなんと500ディラン(500香港ドル)貰った。

モロッコにいて初めてのギャラや。
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by keibunkin | 2008-12-08 15:39 | モロッコ

消えたシャンペン

さてと。
怠慢こいて長い間ブログを書いていない。当然の事ながら各題材はたくさんある。
モロッコにいて、周りはなにもおこっていないように見えるのだが私の周りにはその何もおこってない事がたくさんの驚きにつながる。

マキちゃんが遊びにきてくれた。妊娠6ヶ月にもかかわらずロンドンからお越しいただいた。
「モロッコにきて本当に大丈夫?マキちゃんじゃなくてお腹のベイビーが心配なんだけど?」
と言う問いに彼女は「平気平気」と約10日間の滞在をしてくれた。

私のアパート、着てもらっても良いんだけど、全然快適じゃないのよ。

モロッコ、常夏の国だと思っていたら、なんと冬があった。
それも寒い冬。

暖房設備がないので、電気ストープを買った。
余分に毛布を3枚もモロッコ君が買ってくれた。

さて、マキちゃん到着。とりあえず我が家で1泊してもらい、あかんかったらホテルに移る事にしてもらう。

1泊後、やっぱり私達はホテルに移ることになった。

そうよねえ。暖房設備も乏しいし、シャワーもぜんぜん熱くないし。ハマン(銭湯)があるといえ、いつでも浴びれる熱いシャワー必要よね。

マキちゃんがホテルに行こうっていってくれて、内心私はとてもホッとした。もちろん妊婦さんの安全が優先だけど、実は私もホテルに移りたかったのだ。暗いコンクリートの打ちっぱなしのアパートはリビングにいても重い毛布にくるまっていないと背中がぞくぞくするぐらい寒い。その上毎晩誰かがやってきて雑魚寝状態になっていた。毎日こういう状態が続くと私とて段々ストレスが溜まってきた。とりあえず、私も快適ホテルに引っ越しだ!

モロッコ君に大家(ザッカリアのお母さん)に月末で家を出る事を伝えてもらい、ちゃんとオーケーももらった。

でも、少しながら我が家には家具があった。ソファベッド、キッチンセット、ヒーター、テレビ、サテライトアンテナなどなど。ホテルに置くわけにもいかないので、暫くアパートに置けないかと大家サンに聞いてもらった所、「大丈夫」とやさしくオーケーしてくれた。

11月末にホテルに移った。快適快適。日差しが入る大きな窓に、エアコン、白いコットンベッドシートに熱いシャワー。申し分ない生活じゃ。

マキちゃんもお腹のベビーちゃんも暖かくして寝る事ができる。

3日後、モロッコ君がどこからかトラックを借りてきて家具をアパートから出した。オフィスの横に空き部屋があって、そこに家具を置かしてもらうことになった。午前中、ザッカリヤが手伝ってくれて家具を搬入してくれた。

しかし、午後での出来事。

モロッコ君の様子が何時もと違う。
聞くと、午後もう一度アパートに戻ってみると、既にアパートの鍵は変えられていたそうな。

大家サンに聞くと、さっそく鍵を変えたそうな。ここまでは普通の話。
で、
モロッコ君がまだ残してある家具(テレビ、サテライトアンテナ、ガスヒータなど)のことをいうと、それらは我々のものだと大家サンがいう。

「はあ?」

飽きれて何もいえなかったそうな。
これまで毎日まるで家族のようしに接してくれた大家さんファミリー。一旦家を出てしまうとまるで赤の他人。他人どころか盗人となってしまった。

「信じられへん。」

私としてはテレビや家具にはまったく未練がないので、そんなに欲しかったらくれてやる、と思ったが、ふと気づいたのは

「あっ、マキちゃんがロンドンから持ってきてくれた開店祝いのシャンペンがまだキャビネットの中にある。」

他の物はなくなってもいいけど、せっかくのシャンペン、ぜったい返してもらいたい!と大家サンの所に話しにいった。

マキちゃんもついてきてくれた。

大家サンのおばちゃん、もちろん私の言葉は全然通じていないが手取り足取りのジェスチャーで十分わかってくれてるはず。最初は戸は開けないと言ったが、私が自分の物「本など」というと嫌々ながらドアを開けてくれた。

さっそくキャビネットの中に手を入れてシャンペンを探ってみた所、「ない。シャンペンがない」。
ザッカリヤが通訳してくれキャビネットのシャンペンはどこ?と聞いた所、私は見た事もないと返事が返ってきた。

「なんや、なんや、モロッコ人てみんなええひとやと思ったら、大きな間違いやったん?」と私は失望が峠に達して感情がなくなってしまった。

「信じられへん」の連発。「誰じゃ、シャンペンを持っていたのは?」

モスレム人は酒を飲まない筈。大家ファミリーはザッカリヤを除いてみんな酒は飲まない。
最初、もちろんザッカリヤを疑ったが証拠がないもんはなんともいえない。親父が持って行ったならぜったいゴミ箱に捨てられる筈。

もったいない!

頼むからお金払うのでシャンペン返してと言いたい所だが、みんな知らないというからどうしようもない。

まったく。

一見お人好しに見えた大家ファミリーだったけど、とにかく今回の件で縁が切れてくれた事に逆に感謝しようではないか。

人は見かけによらない。世の中いろんな人がいるもんだ。
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by keibunkin | 2008-12-04 04:11 | モロッコ
さて、モロッコでレンタカー会社を作る事になった。
リヤド(ホテル)ビジネスより安く投資ができるという安易な発想、とりあえずやってみようじゃないの。

まずは会社名を考えてみる。

私としてはなんか強い名前がよく、イメージは車やからスピード感、躍動感、エネルギッシュ、インパクト、若さ、シンプル、ファッショナブル、ポップ、国際的と色々考えてみた。

もちろん現地のモロッコの人達に色々ヒアリングもしてみた。
みんな好き勝手な名前を考えてくれて、とりあえず30ぐらい挙がった候補の中で3つ絞ることにし、その3つを会計会社にもっていった。
その3つが、
1)Cactus(つまりサボテン。砂漠に雑草のようにたくましく育つプラント。棘があって凄まじい感じがする)
2)Wama(モロッコ人が大好きなお母さんに会うとまず口にする言葉が「ワーマー」。意味は尊敬するお母さんでとっても良いフレーズらしい)
3)Machi(アラブ語で「歩く」。ベルベル語で「あっちいけ」。もちろん私達はベルベル語の意味に方を取った)

で、会計会社に登録済みかどうか検索してもらい、最後に決まったのが
Machi!

発音はマッシ。

もっとマシな名前が良かったかな。
マーシかたがない。
こっちのマシンのほうが、マシ。

などなど、まあ覚えやすいということでよろしく。

Machi Rent-a-car
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by keibunkin | 2008-09-28 23:34 | モロッコ

モロッコの鼻くそ

モロッコの鼻くそ

モロッコの気候は乾燥している。砂漠があるから当たり前か。でも香港から来た私からすると乾燥気候は困ったもんだ。

まず、鼻くそが溜まる。鼻の中を奇麗に何度も水で洗っても、少しすると鼻くそがカラカラになって鼻の穴のなかで固まっている。何回も洗っているせいか赤い血みたいなのが出てくる事もある。洗い過ぎが原因か?鼻の中があまりにも乾燥しすぎてひび割れているのか?どっちにしてもたまったもんじゃんない。

気づくとモロッコ君もしょっちゅう鼻くそをほじくっている。

モロッコでは会う事に握手をするしきたり。
その手で挨拶する事に握手されるとたまったもんではない。

モロッコ君が鼻くそをほじくる度に私は「キャー、やめてー」と怪訝な顔をする。
こんなに乾燥しているモロッコの気候、鼻がムズムズするのも判る気がするが、それでもやっぱりやめてほしい。

アフリカ人の鼻のアナが大きいのは鼻をほじくり過ぎの性なのか?とふと考えたりもする。だったら、私も鼻のほじくり過ぎに気をつけないと。アフリカ帰りで鼻のアナがドーナツのようになってしまっていたらたまったもんじゃない。
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by keibunkin | 2008-09-26 18:50 | モロッコ

いなくなったリンダ

リンダは朝オフィスに行く道の途中に寝転んでいる犬のこと。
最初はリンダっていう名前か知らなかったが、ある日タクシーから降りた男の子が私に「この犬は僕の犬でリンダっていうんだ。リンダに予防接種を打つ為にマラケッシュに行きたいんだ。だから100DH出してくれないか?」と言われた。犬は確かに愛想良く彼にしっぽを振っていたが、彼の身なりからお金は持っていそうにに見えたから100DH払うのは断った。

最初は私を見ると怖がっていた。どうやら人間が怖いんやと思う。ここでは犬は犬以下の扱いで、子供達には石を投げられ、ハエ100匹は常に一緒で、毎日ゴミをあさって生きている。でもリンダは毎回食べ残しの肉の骨を与える度に、だんだん私に慣れてきた。

リンダは20キロぐらいある犬で長い黒毛に少し茶色が混ざっていた。賢そうな犬で、遠くから私が口笛を吹くと、耳をぴくっとたてて、嬉しそうに私によってくる。

リンダに骨を上げようとだいたいは食べ残しの肉の骨を私は鞄に入れてるのだが、ここ最近リンダを見なかった。

何処にいったんやろうと思ってたころ、タクシーに乗って橋を走ってた時。川の横で犬の死体を見た。
大きな黒い犬で、死後硬直して脚が立っていた。

「犬が死んでる。」って言ったら、モロッコ君が「あれは君の犬だよ。もう一昨日からあそこにいる。」って言った。

なんぼなんでも、かわいそすぎる。なんでリンダが死ぬねん。車に引かれたんやわ。ひき逃げや。悲しいよりもごっつい腹が立ってきて、私はもうモロッコが嫌いになった。
犬を大事にしいひんモロッコ人が最低に思えた。

帰りの道、橋を渡って戻ってきた時、私はどうしてもリンダかどうか確かめたく、車を泊めてもらった。

近くに行ってみた。でも3mぐらい近くしか行く事が出来なかった。よく見ると、リンダより毛が短いし、身体がガッチリ太っている。リンダじゃないみたいや。そう思うと、ちょっとは気分がマシになった。いや大分マシになった。

明日の朝はいつもの所にまた寝てるんとちゃうかな。

次の日も、その次の日もリンダを見ていない。いつもリンダと一緒にいる8ヶ月ぐらいの子犬とよぼよぼ白犬も見ていない。みんな何処にいってしまったんやろう。

次モロッコに帰ってきた時はきっとまたいつもの所におるんやろう。そんときは骨だけじゃなくて、贅沢に肉もつけてやろうっと。
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by keibunkin | 2008-09-24 09:23 | モロッコ

モロッコ殺人事件

モロッコ君の従兄弟が殺されたそうな。
「大変やん。急いで帰り。」と言った物の、私も一緒に彼の田舎に帰る事になった。
モロッコ君の免許が切れていて、レンタカーが運転できないとのこと。
私と一番弟子が連れ出されて片道3時間の道を運転することになった。

事の起こりは携帯電話らしい。
20歳前後の従兄弟がディスコに勤める若い男性から携帯電話を買ったがその電話の調子が悪く、返金を希望した所、喧嘩になり、ナイフでさされたそうな。

物騒というよりも、携帯一つで尊い命を落とすなんて、本当に不幸。

夜中に着いた私達3人はまず男の人が集まる家に挨拶に。
それから女の人が集まる家に行った。

初対面の私に皆さん優しく挨拶をしてくれたが、内心それどころではない筈。
場違いの私達はとりあえずその場を去りホテルに一泊することに。

死体は検査のため、警察に保管されているらしく、翌日に家族の元に届くらしい。本間に難儀や。同じこの世に生まれても育った国の違いで全然死に方が違ってくる。

普段はとっても愛想がよくて親切なモロッコ人なのに、しょうもない事で喧嘩をするなんて。
ほんま、大事にしてや、一個しかない命。
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by keibunkin | 2008-09-22 09:05 | モロッコ

HK$5000のウンチ

1日300ディランのホテル暮らしが高く付くのでアパートを借りる事になりました。香港みたいな不動産屋らしきものがないので、取りあえず口コミ作戦。会う人会う人に「家貸したい人知りませんか?」と聞いて行く。するといわゆる顔が広いおじさんが登場してきて色々物件を紹介してくれることになった。

アパートといっても2種類あって、古い土壁でできた一軒家もどきが月500−600ディラン、現代風コンクリートでできた3階建てのアパートが月1000ディラン。何れも1000sqf以上ある大きさ。家賃は超安い!

だけど「どれも住めない!」

壁も床もボロボロや。トイレもしゃがみトイレでその上にシャワーが付いているだけ。窓もボロボロで砂埃がドンドン中に入ってくる。窓がついてない部屋もある。古い家なんて、土壁で藁葺き天井や。蜘蛛もおればゴキブリもおる。まるで虫と一緒に暮らしてるみたいや。

奇麗好きの私にとって、ここを掃除するだけでも一週間以上はかかりそう。この間までマークの家に住んでいた私にとってこのギャップはでっかいちゅうねん。
その上、モロッコのおっさんはこんなボロボロの家を見せといて紹介料くれと抜かしやがる。
「ふざけんなあ!」

と、毎日カンカン状態。

結局モロッコ君の弟子の1人ザッカリア家に居候することになった。彼の家族は2階建ての家に住んでいて、一階が2世帯住めるようになっていて賃貸にだしている。
ちなみに、ザッカリア君は身長180cm、年齢二十歳そこそこの少女漫画に出てきそうな美少年。

リビング、ベッドルーム、キッチンとトイレがついて約500sqfの大きさ。ここもコンクリートブロックを積み上げた感じになっていて、全室コンクリート色。ちょっとした倉庫に住むみたいだけど、新しくまだ誰も住んでいないから私にとってはこれで十分。天井も高く3m以上はある。

しかしトイレはやっぱりモロッコ式やった。これじゃ落ち着いてウンチができないとトイレを自費で改装することに。家賃は月500ディランだったけど家を奇麗に改装するということで400ディランにしてもらった。

まずは水道工事屋さんを探してもらって見積もりを取ってもらう事に。トイレ、洗面台、ガス湯沸かし器、シャワー器具の他、水道管、下水道パイプ、セメント、金具、施工費用を含めしめてHK$5000になった。

この居候も今のオフィスと地下を仮装している間だけ。改装が終ったらオフィスの地下に寝どころを変える予定。なのでたぶん1ー2ヶ月しか居候しないでしょう。トイレの費用にHK$5000も払うんやったら月極でホテルにでも住めると思ったけど、まあ何事も経験ということで、モロッコのアパートを借りる事になりました。

そういえば、昔私の家も私が小学生の頃までは和式トイレであった。洋式トイレに変わり、何時しか洋式トイレでしかウンチが出来なくなってしまった私のおしり。今また和式トイレに戻ったら、きっとウンチがでるまで私の脚が痺れて麻痺してしまうんだろうなあと思う。

いらんこと考えるけど昔の老人はよく和式トイレで我慢できたもんだなあ? 和式トイレでしゃがむことによって脚が鍛えられるのであろうか?そうなると昔の人のほうが足腰が強かったのだろうか?
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by keibunkin | 2008-09-10 03:40 | モロッコ